アタマの中

わたしの頭の中を文字にしてる。

シグナル




わたしは世間一般的に言うと いい所 に住んでいる。一等地とか、お金持ちとかよく言われる。それを自慢したいのではない。むしろ、言いたくない。


理由は2つある。

1つ目は単純にお金持ちでもなんでもないからである。たまたま住んでいて、裕福な家庭でもなかったのに、本当にただそこに住んでいるだけだからである。それを言うと住むだけでも大変だよとか色々言われるのだ。意味がわからない。笑

お金持ちではないという証明するのには、大抵の場合貧乏話をしなければいけない。その話をした途端に、一気にいい所に住んでいるのに可愛そうだね、とか、自分の方がいい生活をしているのに、とかわたしに対しての見方が哀れみの目に変わる。


2つ目はシグナルだ。

例えば料理ができないとする。

住んでいる場所を知らない時は時代のせいにして、最近の若い子というレッテルをまず貼られる。次に住んでいる場所が下町だとすると育ちが悪いという称号に変わる。これが住んでいる場所が一等地だと、お嬢様もしくは世間知らずに早変わりする。

自分のシグナルに負けないようにするためには人一倍常識を身につけないといけない。


人はみんな学歴や、身なり、出身地からシグナリングして判断している。


いいと思う。わたしもしている。

というかしていない人はいない。



問題はそこじゃない。偏見を持たないで欲しいとかじゃない。


周りの意見を気にしている自分に問題がある。住んでいるところをいったらこう見られるから嫌だと自分がその偏見を認識して、自分が勝手に苦しんでいるのだ。

こう思われるという偏見は自分自身が実際にしている偏見であって主観的である。大体そういう偏見を嫌がる人は偏見が多い。気がする。そもそも偏見を気にするくらい自信がないのだ。

だからどんな経歴であろうと、自分のことに自信を持ちたい。



自分の経歴を認めて、その上で自分という人をまた認めてあげられる人は少ない気がする。



わたしは、その大多数でしかない。