留年して良かったこと
大学を留年して、変わったことがある。それは、人との距離感をうまく保てるようになったこと。
本当は大学を4年で卒業するつもりだったから、今まで続けてたバイトも3月でやめて晴れて4月からニートとなった。
大学にも1回も行かず本当に何もせず、少しだけ就活をしてみたりしたけど、本当にニートだった。
その生活を約半年間続けたら、悩み事が減って自分と向き合える時間ができた。
学校やアルバイトで毎日忙しかった頃は毎日人の小さな行動や言動に左右されたり、敏感に反応していた。変化に気づいて対応できる分、気づかなくてもいい嫌なことにも影響を受けていた。
自分の気持ちよりも、周りのことに執着していたせいで、将来のことや自分の考えは後回しになっていた。と今になって思う。
そんな毎日から距離をおき、人のことに関心が向かなくなった。余計な心配ごとが減った。
気にしぃの人は他人の問題を自分の問題と勘違いして、自分と他人の境界線の引き方が下手な人だと思う。少なくともわたしは。
その境界線の引き方が、多分まともになれた。それはニートになったから。これが一番有効な治し方だったけど、そもそもその線引きが下手ということ自体に自覚がなかった。
留年してニートになったから、距離感を保てるように結果的にはなれた。おまけみたいな感覚で。
わたしにとって留年は必要な期間だった。
多くの人は会社や学校とか、なにかに所属していて、何かのコミュニティと関わりながら生活していると思う。自分だけの問題では済まないこと、自分の問題じゃないのに悩んでいる人、それが正しいと思い込んでいる人、1回離れてみて、自分自身と向き合うことの大切さを感じほしい。
でも、簡単には距離を置いたり、コミュニティから離れることはできない。
だからこそ、留年という贅沢な形でこの時間をつくれたのがなにより良かったこと。